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​BIRTH

「BIRTH」と書かれた扉を開くと、そこには黒髪ショートの高校生ぐらいの少年…いや、少女が立っていた。

​「あっ、プロデューサー!お久しぶりです!」

「おっ…真…だよな。トレーニングか?」

菊地真。女の子らしいものに憧れるボーイッシュなのが特徴の女の子だ。

ちょっと方向性がおかしい気もするけれど…。

​「はい!今日はちょっと趣向を変えて、空手で板を割ってみたんですけど…こんな感じになっちゃって。」

そう言いながら、紙を差し出す。

「ほぉー、こりゃ見事に割れたもんだ。」

「はい。結構いい感じに割れたと思うんですよね。

で、これを上から読んでみてください。」

​なるほど…これは簡単そうだ。

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